6月といえば
昨年の6月にもさくらんぼのことを書いた。『まさかの盗難』と。この数十年、私にとって6月といえば『さくらんぼのことで忙しい時期』であった。ところが・・・。
気候変動の影響はすぐ身近にきている! 今年は、受粉の時期に蜂が飛ばず、人工授粉を試みたもののさくらんぼの実にならなかった。その上、そろそろ収穫の時期かと思ったら数日間の猛暑であっという間に熟しすぎて売り物にならない。何十年も続いた〝その時期“に起こることがおきず、結果的に収穫量は私の見積もりで1/5もあったかどうか。
収穫量の予測がつかなかったので、多くの友人・知人へは「もう産地直販は無理になってきました」とお便りさせていただいた。胸が締め付けられるくらい申し訳けなく悲しいが、どうしようもない・・・。私の実家だけでなく、さくらんぼ農家のみなさんが同じようだという。
山形の月山・葉山の山あいに生まれ、山の恵みを全身で感じて育った私。しかし、山は目に見えにくいが異変が続いているようだ。様々な山菜の出る順番が狂ってきたり、いつも出るものが出てこないと。地震や豪雨の災害はニュースになり見えるが、そうでないあちこちで異変がおきているようだ。
今回、ふと“私の実家のさくらんぼもこれでもう終わりかなあ”と、頭をよぎった。佐藤錦という種類のさくらんぼの木が突然変異で生まれて50~60年。木も老木ながら頑張ってくれた。収穫などの時手伝いに来てくれる方々も老いてきた。
そろそろ・・・かな。
活きのいい話を書きたいと思っているが、なかなかそういかない。来月は元気がでる話を書きたいなあ。