人間AIロボット
もう上演されていないが、先日『行きたい場所をどうぞ』(青年劇場)という演劇を観てきた。人間の形をしたAIロボットと人間がいっしょに生きるお芝居。外観も触れた感触も話し方も人間と同じ。人間が何らかの目的のために作り上げるAIロボットだ。
このお芝居では、駅に案内役の若い女性のAIロボットがいて、道案内・質問になんでもこたえる。この町のあらゆるデータが入っているようで、「ちょっと待ってくださいね。それは〇〇です」と親切にこたえる。女子高生がとんでもない質問をすることから展開していく。
途中で、別なAIロボットが出てくるが、「僕は先日まで、ある国の兵士として△△戦争にいっていた。ちょっと壊れたので作り変えられて別なデータを入れられ今は修理ロボットとして働いている」と。人間と違うので24時間働かされボロボロになり、AIロボットの労働組合を作って“AIロボットにも労働基準法の適応を!”などと人間からの差別と闘っていると。
観ていてなんだか身震いがした。いっしょに働いている人に「あなた人間? AIロボット?」と聞く時代がそんなに遠くないのではないかしら。そしてそこにも今あるような差別が転がっている。どういう人・政権がどんな目的でAIロボットを作るのだろうか・・・。人間ってなんだっけ? 人間がいなくなるのではないだろうか? などと複雑な気持ちになった。
私が生きているうちにはそういうことはないだろうと思いつつも、いや、いろんな形でありうることなのかししれないなあ。想像もできない状況がすぐそこにあるようなそんな気がした。

